基本的なコーディングルール

Pythonでのプログラムの書き方にはいくつかの守った方がよいルールや守らなければならないルールがあります。

どのようなプログラミング言語でもある程度書き方に自由度があるため、各々が好き勝手にプログラムを書くとめちゃくちゃになるためそれを防ぐためにコーディング規約(プログラムの書き方の決まり)を作ってそれを守ってもらうことを強制したりします。

ただ、このようなコーディング規約はあくまで、そのチームの中でだけのルール(ローカルルール)で、コーディングというよりもプロジェクト管理の側面の方が強い点があります。Pythonの場合も同様に、ローカルルールとしてのコーディング規約を使うことが推奨されます。

それとは別に言語仕様としての他のプログラミング言語にはないルールがあります。

スクリプトファイルの文字コードはUTF-8

Pythonを扱う場合はほとんどの場合はスクリプトファイル(ソースファイル)を扱うことになりますが、そのファイルの文字コードはUTF-8を設定しましょう。

厳密にはUTF-8でなくても構わないのですが、Pythonでの初期状態ではソースファイルはUTF-8で作成されているものとして扱われます。

UTF-8ではない文字コードを使うことの利点はPythonの場合はまず無いでしょう。

なお、Python用に特化した開発環境(Visual Studio Code + Python拡張、など)を使っている場合は新規のソースファイルを作成した場合はUTF-8で作成されることが当たり前になっているため気にする必要はないことの方が多いですが、普通のテキストエディタを使う場合は文字コードの初期設定がShift-JISだったりするため、Pythonのコーディングをする場合はUTF-8で作成することを気を付けておく必要があります。

行の先頭の空白は禁止

Pythonは「見やすいコード」であることを意識して作られている言語です。その「見やすさ」の一環がインデント(字下げ)のルール化です。

一般的にインデント(字下げ)はコードの見やすさのためのコーディングの「テクニック」であり、多くのプログラミング言語ではインデントは言語仕様ではないため、してもしなくても構わないのですが、Pythonのインデント(字下げ)は他のプログラミング言語とは異なり言語仕様としてルール化されています。

そのため、おかしなインデント(字下げ)を行うとエラーになります。

例えば、インデントする必要がないのに半角スペースやタブを行の先頭に入れるのは禁止されており、そのルールを破るとインデント不正としてエラーになります。

以下のコードの2行目はprintの左に1文字半角スペースを入れています。

上のコードの実行するとprintの左に1文字半角スペースがあるため、以下のようにインデント不正のエラーが発生し、処理が実行できません。

コードは半角文字を使う

プログラミング言語を習得している人にとっては当たり前のことですが、一般的なプログラミング言語のコーディングは文字列やコメントを除くと、半角英数文字や半角括弧文字などの半角文字で書かなければなりません。

Pythonも同様で、コードは半角文字で記述します。括弧()[]{}やシングルクォーテーション”、ダブルクォーテーション””なども半角で書きます。

なお、文字列やコメントであれば全角文字を使うことは可能ですが、半角カタカナはOSによって入力が困難な場合があるため避けた方がよいでしょう。

次にやること

次は数値や文字列などの「データ」について紹介します。

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