Pythonのコメント

コメントとはプログラムの動作自体には何も影響しない記述のことを言います。

コメントには多くの場合はプログラムの説明などや備忘などを書きます。どういう処理かということだけでなく何をやりたいのか、ということを書いたりもします。

Pythonでは2通りのコメントの書き方があります。

単一行コメント

ハッシュ記号「#」から右の行末までをコメントとします。「#」から左の部分はコメントとはみなされません。

コメントは行の先頭から初めても構いませんし、また、プログラムコードの後ろ(右)につけることもできます。ただし、文字列の中での#はコメントとは見なされず、ハッシュ文字の”#”として判別されます。

1行目のprintは処理され「test1」と出力されます。

2行目のprintも#のコメントがprintの右側にあるためprint関数が処理され「test2」を出力されます。

3行目のprintの文字列に#が含まれますが、これは文字列として扱われるため「test3#test4」と主力されます。

4行目のprintは#の右側にあるため処理されず何も出力されません。

複数行コメント

「”””~”””」(ダブルクォーテーションが3つ)、または、「”’~”’」(シングルクォーテーションが3つ)で囲まれている部分はコメントとして扱われます。

ただ、実際にはコメントではなくヒアドキュメントという複数行の文字列を表す構文です。文字列をただ書いているだけで処理がないためコメントと同様に扱われます。

途中に改行が含まれていても構いません。

用途としては関数のヘッダコメントや、一時的に複数行の処理をコメント化(コメントアウト)したい場合などに利用されます。

複数行コメントでの注意点

複数行コメントでは「”””」や「”’」の左にインデントを付けることができません。インデントがある場合はエラーになります。

次にやること

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