Pythonの変数
変数の概要
変数とは値を保存しておく箱の役割をします。
保存できる値には、数値の「1」や文字の「a」などがあります。文字は1文字だけでなく2文字以上の「あいう」のようなものも保存できます。
数値や文字だけでなく、Pythonには複数の値をまとめて扱う「リスト」や「辞書」などがありますが、これらも変数に保存できます。
このように、Pythonで扱うことが出来るデータはすべて変数に保存することが出来ます。
変数に保存しておいた値はあとから参照したり書き換えたりすることが可能です。
変数名に使える文字
変数の名前に使える文字には制限がありますが、一般的には「a ~ z(小文字の半角英字)」、「A ~ Z(大文字の半角英字)」、「0 ~ 9(半角数字)」、「_(アンダースコア)」を使って英単語の組み合わせで変数名を決める傾向が多いです。
Python3ではUnicodeの文字を変数名として利用できるため、例えば、ひらがなの「あ」1文字を変数として利用したり、漢字の「変数」と書いた変数や、ギリシャ数字の「ⅦⅦⅦ」3文字の変数も作成可能です。ただし、Unicodeの文字をすべて変数名として使えるわけではありません。
変数名には文字数の制限はありませんが、あまりに長い変数名は一般的には敬遠されます。
数字を変数名の一番左に付けるとエラーになります。エラー例「123」「1abc」
また、アンダースコアを先頭に付けると特別な意味を持たせた変数とみなされることがあるため避けましょう。
変数に値を入れる
変数に値を入れることを「代入」と呼びます。
また、変数に初めて値を設定することを「初期化」と言います。
代入は「=」(半角のイコール文字)で利用し、「=」の左側に変数、右側に値を書きます。
変数名 = 値
以下は、変数aに対して数値の1を代入するコードです。
1 |
a = 1 |
Pythonには変数宣言や変数の型はない
他のプログラミング言語では変数を使うために変数宣言が必要なものがありますが、Pythonでは変数宣言は不要です。
また、他のプログラミング言語ではint型、char型、string型、など格納できる値の種類が決められるデータ型を持つものもありますが、Pythonには変数の型もありません。
代入するときに変数名を書けば変数として扱われます。
変数の値を書き換える
代入済みの変数の値は書き換えることが出来ます。
書き換えは代入の書き方と同じです。
1 2 3 4 5 |
# 初期化 a = 1 # 書き換え a = 2 |
変数の値を確認する
変数に設定されている値を確認するにはprint関数を利用します。
print(変数名)
1 2 3 4 5 6 7 8 |
# 初期化 a = 1 # 書き換え a = 2 # 参照 print(a) |
実行結果
2
なお、存在しない変数をprint関数で参照するとエラーになります。
次にやること
次のページでは、Pythonの定数について紹介します。
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